2022年総括【音楽②】
こんにちは。
2022年総括音楽編第二回、ボーカロイドの部を始めます。
【凡例と注記】
・ボカコレはニコニコ動画に付随する音楽再生アプリであり、筆者はニコ動にアップされた曲単体をアプリにダウンロードして蓄積しています。そのためAppleMusicの回とは異なり、「アルバム」の章立てはありません。
・「P」はAppleMusicの部の「アーティスト」と同義です。
・「歌い手」はボーカロイドのオリジナル曲を歌でカバーする人のことを指します。歌い手によるカバー動画は「歌ってみた」と呼ばれています。
・「P」「歌い手」の章立ての直下に、2022年に聞いた該当の曲のリンクを貼り付けています。
・市場規模の違いから、昨今はYouTubeへも曲をアップされている作者さんが多いですが、私は古のオタクですので、ニコ動市場が復興するように願いを込めてニコ動のリンクを貼っています。みんなでニコ動の再生回数を伸ばしましょう(?)
B. ボカコレ
1. P
a. Yester Hits
(1) r-906
2021年秋、アイソトープで撃ち抜かれて追いかけ始めた。
まにまには大変な完成度だったな。ボーカルは同じフレーズの繰り返しだし、インスト部分がかなり多いのに、歌詞や音の配置にはっとする部分が散りばめられており退屈とは無縁。100万回研いだ包丁並みに鋭いフレーズが持ち味だけど、そのフレーズを起点に世にもエモーショナルな曲に仕上げてくるので、聞き終わるごとに血塗れで涙を流している。
ノウナイディスコはモノクロセンスとかパノプティコンとか過去曲の片鱗が見えたけど、スーパーノヴァを聞いたときは結構衝撃だった。こんなポップな曲を作ってしまったら血塗れフリークが増えちゃうよ。。
(2) 煮ル果実
不健全でニヒルで非道徳的でパニック映画みたいな煮ル果実さんの曲が好きなんですよ。全ての要素を満たしつつ新境地を見せつけられてスタンディングオベーション。
特徴的なフレーズを繰り返す曲が多かったけど、今回は多彩なメロディーと展開があり音の抜き差しの演出も完璧で参った、まるでアナタ、悪魔みたいだネ。。。
(3) 水科みり
唇に毒が好きでしばらく聞いていたが、その後追えていなかった。
「黒い電流」って表現がキラーフレーズすぎる。歌詞だけで文学だし音楽と合わせて総合芸術。
ショートヘアをグレイッシュに染めてオーバーサイズのジャケットを着た飲み会帰りのイケイケお姉さん@午前1時みたいな雰囲気があり、自分とはかけ離れてるんだけど聞くだけでそういう人になったような気になれるので、音楽っていいですよね。
愛の御前は自分で歌われている。この人がこの曲を作りこの曲を歌う必然性がすごい。しなだれかかるようで自立していて、艶やかなようで淡白で、1曲の中で心情の繊細な移ろいを巧みに表現している。自作の曲だからできることであり、シンガーソングライターの真髄がここにある。
(4) ツミキ
ツミキさんが気づいたら新しいユニットで活動し始めていて、ボカロから離れていくのかと思いきやこの曲が投下され大歓喜。
いにしえのオタクだから、コメントを読みながら目頭が熱くなった。
砂の惑星ムーブ(ニコニコ動画からより広範な市場へ羽ばたいたボカロPがたまに原点回帰する意)だな。
ずっとグレー基調の静止画だったPVが動画になり色がついて、今回は目にも鮮やかな赤と黄色のチカチカPVになったの、音楽性が豊かになっていく過程がそのまま現れているかんじがある。
(5) ワンダフル☆オポチュニティ!
音ゲー下手くそすぎてプロセカを楽しめず、意地になってリンレンバージョンの音源だけ永遠に聞き続けてたの本当にアホ。
ワンオポは要点しか押さえてないけど定期的にはまる。
2020年 右NOU左NOU
2017年 インフルエンサー・イズ・デッド
2015年 すげえアプリ開発中
2014年 鬼KYOKAN ぼうけんのしょがきえました
2013年 しんでしまうとはなさけない!
2011年 リモコン
何年経っても良い意味で変わらないバイブスとリンレンへの原始的愛情。初期のボカロの、曲の魅力がクリプトン製ボーカロイドのキャラクターに依拠しているあのかんじを維持しているところがいい。
(6) Lady Mellow.
YouTubeのおすすめのお陰で知ったアーティスト。ファーストアルバム(Smoking hot)は何回も聞いた。中性的で色気のあるボーカルと圧倒的メロディメイクのセンスで、足を止めて聞き入らざるを得ない。
ご本人の音域が鬼のように広い。最初歌い手の灯油さんが別名義で活動し始めたのかと思った。力まずに美しい高音が出るのと、同じ密度で低音も歌える男性が灯油さん以外にもいることに驚いた。
きっぱり音を当てにいくのではなく、刷毛で撫でるようにレガートで歌う歌い方も好き。どんな曲を歌っても上品。
うらめし案件ではじめてしっかりボカロバージョンを聞いたけど、ボカロが歌ってもLady Mellow節が健在で、改めてボーカルも曲も大好きだなと思いました。
(7) じん
以前もカゲプロ以外の曲が投稿されることはあったけど、GURUが投稿されたときこれまでとの違いが明確に感じられて、新しく何かがはじまった感じがした。
IAじゃなくて可不を使っていて、曲調も方向性も今までとまったく違うのに、再生数めちゃくちゃ伸びてたのがさすがだった。それもネームバリューで伸びてるのではなく、純粋に曲が良くて伸びてるのがわかってよかった。
ヘンシンはすごくじんさんぽいけど、GURUを挟むことで意味合いが変わってくると思う。夏は夏でもカゲプロの夏は終わったんだなあ…
(8) john
AメロBメロのシンコペーションが好きすぎる。
一貫してダウナーな曲を作る人ってボカロPでもあまり見かけない昨今、johnさんは救世主。この調子で世界を睨め付けながら悪い曲ばっかり書いてほしい。
(9) 平田義久
平田さんの曲はおおまかに光の部と闇の部に分類できる。どっちも最高なので全部聞いてください。
〈光の部〉
翼のない天使や東横線など、初期の曲をはじめとするグループ。
優美でエキゾチックなメロディが特徴で、聞き続けると地中海の白亜の街が見える。
エキゾチックはそのままにビートとラップを付加した飛燕なども昼の部の代表作。精神を漂白したいときにおすすめの爽やかな曲です。サビでは音量をツープッシュ上げましょう。
〈闇の部〉
東京は夜を起点とする闇の部は、対象年齢が爆上がりしてアダルティな雰囲気。
首都圏清掃整理促進運動などは代表格で、ジャジーなおしゃれサウンドに心を打たれて近づいていくと、社会と人生そのものに対する怒りがマックス充填された歌詞で張り倒される。
野球の歌だ!と思ったら偏向報道の最前線でライカを構えるカメラマンや夏の東京で労働を強いられるギリギリワーカーなどが登場するアヤカシライダーの闇深さも一興。
今回のバケモノバッターも期待を裏切らないダウナー感で、闇の部の仲間入りを果たしました。
映画やアニメの場面描写や、一般人には思いつけないような固有名詞が歌詞に多用されており、教養が感じられて動悸がする(病気)。
フリクリは見たことないので、今度見てみようと思います。
(10) 栗山夕璃
「ショ・ショ・ショ・ショウウィンドウ」が好きすぎて何回もリピートしちゃう。
この方もjohnさんと同じく世界爆ぜろと思いながら作曲してそう。
蜂屋ななしが引退すると聞いた時ショックで膝から崩れそうだったけど、栗山夕璃名義でまた曲を出してくれて歓喜。
今後も末永く爆ぜろソングを作り続けてほしい。
(11) 村上蔵馬
不革命前夜でNEEを知ったあとに村上蔵馬名義でボカロpをやっていることを知り、ニコ動を巡回。
NEEの曲のボカロ版も聞けたし、ボカロのオリジナルがおいしかった。NEEのときはカラカラのバンドサウンドが不健全な雰囲気を爽やかに昇華してるかんじがあるが、バンドが噛まないと逃げ場がなくなって最高。曲の閉塞感と怪しいPVで不安感がマックス。もっとやってほしい。
(12) 柊マグネタイト
旧約汎化街的変態曲(褒めてる)を挟みながら、マーシャル・マキシマイザーのようなポップな曲をコンスタントに出してくれるので感謝。
音圧と思想が強い曲も大好きだけど、ラボラトリはポップ枠で聞きやすいので何度も聞けて嬉しい。間奏はしっかり音圧で攻めてきて、抜き差しの塩梅が最高。
(13) ナナホシ管弦楽団
久しぶりに新曲を見つけて胸熱。しかも今回の曲はいつもと違う雰囲気だったので、さすがだなと思った。
ボカロpのいいところは、メジャーデビューしない限り忖度なしに自分の好きな音楽を作れるところだと思っていて、だからこそそれまでの創作で確立した雰囲気とか曲調を捨てていろんな曲を作る人を見ると本当にすごいなと思う。
ナナホシ管弦楽団は歪んだギターのギラギラロックチューンが代名詞だったけど、今回はキラキラエレクトロポップなのでびっくりした。どっちも大好きだよ。
(14) 密航手引
一昨年、YouTubeのおすすめで突然現れた夏はとうに死んでしまったを聞いて、すごい人が出てきたなと思った。名前が不穏すぎてずっと覚えていたので、ニコ動で新曲を見つけて嬉しかった。
初めて聞くと混乱するけど、何度も聞いてるとだんだん癖になってくる。
音楽理論を掌握した上で崩してそうでかっこいい。神の領域。
もう少し一般人にも理解できる部分を増やしたら一気にブレイクしそうだけど、私だけが知っていたいのでもう少しこのままでいてほしい。
(15) 清水コウ
久しぶりにニコ動を開いたタイミングでランキングにこの曲が上がっていて、メアの教育の人だ!と懐かしくなった。シリーズ曲は最初の数曲しか追えてなかったけど、曲調と雰囲気が好きだった。
わざとコードから外れた特徴的なメロディーと、定石通りの展開が絶妙に入り混じるので、最初は捉えどころのない曲だなと思うのに気づいたら癖になっている。
b. New Commer
(1) シャノン
四十九日 僕らの最終戦争 おおきくなった恐竜 魚類による考古学 ヨミクダリの灯 青へ向かう わたしは水になる 七月十九日は永遠に アンダーグラウンドと地生魚
2022年一番はまったボカロp。
ジャズっぽいアレンジに西洋みを感じるけど、根底に日本的な感性があり、世界観が深遠。
死についての曲が多いし音階が民謡みたいなので、ずっと聞いているとどこかに連れていかれそうで怖い。
これが単なる怖い民話的な立ち位置の音楽にとどまらないのは、洗練されたアレンジとたまに入ってくる現代的な音のおかげだと思う。怖い音階とEDMerが使うような電子音が混ざり合って、えもいわれぬ聞き心地。これがあるおかげで今が21世紀であることを思い出せるし、音楽的にも新しいアプローチで曲のレベルを引き上げているかんじがある。
〈ナウでDOPEなアプローチ〉
・魚類による考古学 間奏(0:47〜)など
・アンダーグラウンドと地生魚 間奏(0:40〜)・サビ(1:48〜)など
少し前に深夜徘徊をランキングかどこかで見つけて、都会の夜エモいエモいソングだと思って聞き流してしまった自分を張り倒したい。四十九日がアップされた時点で魅力に気づけて良かった。それすらも最初そこまで気にしていなくて、3回目くらいで「あれ、これは」と思ったので、判断は急がない方が良い。
一聴してすぐ好きだとわかる音楽と、何回も聞いてじわじわ好きになる音楽があって、前者は飽きるのが早いけど後者はあまり飽きない。
シャノンさんはじわじわ系の仲間入りを果たしました。
〈じわじわ名簿 最終更新:2022.9.5〉
・トーマ エンヴィキャットウォーク
・ Kimbra Settle Down
・春野 深昏睡
・ 折坂悠太 平成
・ 中村佳穂 get back
・ 家主 カメラ
・シャノン 四十九日
(2) Picdo
切なさを100倍濃縮還元したコードとレトロな音作りが良い。意味もなく泣きそうになる。
(3) 南ノ南
可不ちゃんのカレーうどん狂騒曲 星界ちゃんと可不ちゃんのおつかい合騒曲
ニコ動界隈の変なパッションを凝縮したような曲で、そこはかとなく懐かしい。
歌詞の元ネタは半分もわかってないけど、勢いがすごいのでなんか笑う。いい曲だしね。
(4) メドミア
お名前だけ存じ上げていたがこれまで聞いたことなかった。10年前ならむしろ好んで聞いていた音圧強めの曲が、最近疲れてしまってあまり聞けない(歳)。サムネを見てっょぃ曲ばかりなんだろうなと思っていたが、この2曲はとても好きだった。っょくてもテンポが軽快だと聞ける(五・七・五)
(5) ¿?shimon
音圧強い系だけど、緩急があるので聞きやすい。
Lady Mellowと一緒でセルフカバーが最適解にして芸術。
ラップとかセリフとか、音が決まってないところを歌うのって明確にビジョンがないと自然に聞こえなくて難しいと思うんだけど、ここはこうきてほしいと思うところにドンピシャというか、それ以上のものが提供されるのでびっくり。
2. オリジナル曲
(1) 朽ちた神
視聴者それぞれの神が現れる2分半の顕現節。私は暗い森林とシシガミ様が見えた。
ビートはヒップホップ系だけど、世界観が独特すぎてヒップホップが負けてる。
歌い手のxeaさん(後述)に書き下ろした曲だったみたい。xeaさんに、というのがもう素敵だし、GUMI歌唱バージョンの方が歌い方の癖強いのが面白い。
(2) プリズマ
開始3秒で心掴まれた。80年代の歌謡曲大好きだから好きに決まってるよね。
サビの「ジグザグ」の半音で降りてくるところが好きすぎて発狂しそう。
(3) ロンリージャンキーダンス
「イカれた感情に」と「毒されたいのに」の間の「テッテレッテッテ」が好き。
(4) Navy
清涼感の塊。前奏は三ツ矢サイダーの泡が弾ける音だよね(幻聴)。
音程的にサビで盛り上がるわけじゃないのに、ボーカルとビートとシンセが渾然一体となって全体で高まる仕上がりになっているのが素晴らしい。
(5) ポーション
奥行きがえぐい。
全部の音が絶妙なニュアンスで違う動きをしつつ、全体で見ると調和していてすごい。
3. 歌い手
a. Yester Hits
(1) sekai
僕らの最終戦争 ver.sekai おおきくなった恐竜 - Cover ヨミクダリの灯 - Cover
sekaiさんがシャノンさんの曲を3曲も歌っているのを発見した時はめちゃくちゃ動揺した。こんな贅沢なことない。
高い音で声を張って歌われるイメージがあったのでそのつもりで聞き始めたら、オクターブ下ではじまったのでびっくりした。中性的で尊かった。
(2) 七滝今
シャノンさんの曲の歌ってみたを探していたとき七滝さんのお名前があってさすが。。と思った。選曲が素晴らしい。
歌の雰囲気が特徴的な歌い手さんは、毎回いろんな曲をカバーする中で自分の声と曲の雰囲気をマッチさせるのが大変だと思うんだけど、この方は毎回大成功を収めていらして素晴らしい。自分の強みを理解して、それを生かせる曲を逆算して選曲している気がする。歌い方が独特でオリジナル準拠ではないんだけど、曲と歌の方向性が根本で一致しているので違和感がなく、毎回曲の魅力を再発見できる。
(3) しゃも
いつも曲の解釈が素晴らしい。この曲はしゃもさんの解釈が一番思っていたものに近くて聞きやすかった。
ボカロオリジナル曲の歌ってみたはボーカロイドの抑揚を人間の自然な抑揚に落とし込むのが大変そうだなと思うんだけど、違和感なく落とし込みながら曲の魅力を最大化していてすごい。
久しぶりにお見かけしたので懐かしくなり、初めて聞いたしゃもさんの動画まで遡ったら、投稿されたのが10年前だったので携帯を投げそうになった。
(4) ちょまいよ
ちょまいよさんのお陰でまたチルソングを知ることができた。
優しいんだけどちょっとハスキーな声が、絶妙な抜け感を生み出している。伸ばして止めるとき「っ」って詰まる一瞬とか、喉に突っ掛ける発声が好き(変態)
(5) ジェム
この曲の歌ってみたを探していて、久しぶりにお見かけした。
可愛らしい声だけど深みがあるので、歌える歌の幅が広い。
10年弱前に純情スカートを延々と聞いていた時期があったんだけど、今回はより落ち着いた雰囲気で別の魅力を垣間見た。でも間奏のスキャットが私の知っているジェムさんだったので安心した。
(6) xea
ヨミクダリの灯 歌ってみた 終わっちゃうが繰り返す / cover
少し前にマーシャル・マキシマイザーを聞いてどはまりした。
ヨミクダリの灯を歌ってらっしゃるのには驚いた。選曲の幅が広い。
声が綺麗なのですぐにでも界隈のアイドルになれそうなのに、ちょっと癖のある選曲をされていたり朽ちた神(前述)みたいな楽曲提供があったりして、アイドルにとどまらないアイデンティティーを感じる。
b. New Commer
(1) 弱酸性
おおきくなった恐竜 歌ってみた カルチャ 歌ってみた Untouchable 歌ってみた
どの曲でも自然に自分のものにしていくかんじが素晴らしい。
アレンジありの歌ってみたは賛否が分かれやすいけど、この方のアレンジが嫌な人はいないんじゃないかな。原曲へのリスペクトと違和感を感じさせない自然さがある。自分のアレンジを登用しつつ、曲の流れを阻害しない音像が最初から見えているか、または両方が生きる微妙なラインを研究しているのではないかと思う。アレンジしているのに安定感があって、元からそういう曲だったように聞こえるからすごい。
選曲センスも素晴らしい。個人的に好きな曲を歌ってくれるばかりでなく、これまで知らなかった曲に出会わせてくれるので嬉しい。
(2) 青妃らめ
まにまに 歌ってみた アヤカシライダー 歌ってみた ヘブンドープ 歌ってみた
声の魅力が強すぎて全部持っていかれる。
まにまには歌部分が少ないので、歌い手さんはその中で個々の表現をするのが大変だろうなと思うけど、この方は声の魅力と表現力がすごいのでめちゃくちゃ印象に残る。個人的にまにまには青妃らめさんの歌ってみたが一番好き。
(3) tejisho
四十九日 歌ってみた. 8.32 歌ってみた. ポストシェルター 歌ってみた.
四十九日の歌ってみたで知ったんだけど、声質が大勝利しているのでまっすぐ歌うだけで色々なものが伝わってくる。
ソフトな可愛らしい声と、張り上げて歌うときの力強い声と、淡々と無感動に歌うときに際立つ乾いた声質を駆使して様々な曲を歌われておりどれも最高。
もっと有名になるべき。
(4) 柚子奈(ゆずな)
この曲を歌える人がいると思わなかったのでびっくりしたし、ただ歌えるだけでなく作品を別次元に昇華させていて素晴らしい。歌が上手な人はたくさんいるけど、曲全体の雰囲気ごと良い方向にもっていける人はあまりいないので感動。歌ってみた文化の意義を体現している。
機械が歌ったものを人間が新たな解釈で歌い直すことによって曲の魅力が拡大し、原曲を起点とした創作の可能性が無限に広がっていく素晴らしさ。
音楽の部は以上で終了です。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
次回、2022年総括・読書の部でお会いしましょう。